イス補修について

1-1 生地

  生地は見本帳をご覧頂き、たくさんの種類の布地・本革・合成皮革からお選びいただけます。
  メーカーの生地の他、弊社オリジナルの海外製生地もご用意しております。

  アレックスではアンティークの椅子の張替えも行っております。
  張り替える生地の色や柄もアンティーク調のものを多数用意しておりますので、アンティーク感を損なわずに座面を美しく甦らせます。

  お客様お持ち込みの生地による張替えも承っております。
   ※生地の強度によりご要望にお応えできない場合がございます。

1-2 スポンジ

  アレックスでは通常以下2種類のスポンジを用いてスポンジ交換修理を行っています。
  お客様のお好みに合わせて組み合わせ、固さ・高さの調節を行います。

  ○軟質ウレタンフォーム
  滑らかな質感を持っている上、軽く、クッション性、耐久性、衝撃吸収性、断熱性に優れています。
  金属スプリングや綿、フェルトに比べて、軽くて高弾性でへたりの少ない優れたクッション性能を発揮するという特徴があります。

  ○チップウレタン
  軟質ウレタンを粉砕したチップをプレス成形したもので、軟質ウレタンフォームのすべての性能を持ち、軟質ウレタンフォームに比べて硬度があり、へたりにくい利点があります。

 

2 脚・座板・背板の折れ・割れ

  使用可能な部材は極力残すことも、新しく部材を製作して取り付けることも可能です。
  各部材の折れや割れは特殊接着剤やビスなどでしっかり固定・補強し、家具を傷めず強度を充分保つよう修理いたします。
  痛みの進み具合によっては通常の修理では十分な強度が得られない場合もございます。その際は観賞用とするのか、通常使用とするのかによって修理内容が変わってきますので、ご希望により最適な方法をご提案させていただきます。
その後、段差などがあれば成形、調色塗装を施し、修理跡が分からないように仕上げます。

 

3 籐

  アレックスでは籐の張替えは以下の2種類のもので行なっています。
  張替え後は塗装を行い、周りとの色みを調整します。

4 ペーパーコード

  ペーパーコードとは、樹脂を含侵させ撚った紐で、主に椅子の座面に用いられます。
  アレックスでは、デンマーク製のペーパーコードを使用しています。
  撚った3本のコードをさらに撚って1本のコードにしてあるため、耐久性に優れ、軽い仕上がりになります。
  ご使用いただくうちに椅子と体に馴染み、美しい古色に変化します。

  ○ペーパーコードのお手入れ
  普段のお手入れは掃除機でほこりを取り除いたり、軽い乾拭きにとどめて下さい。
  強くこすったり水拭きはしないで下さい。ペーパーコードの寿命を短くする恐れがあります。
  もし濡らしてしまったら、素早く水分を取り除き、そのまま完全に乾燥させて下さい。

  ○スポンジ座面からペーパーコードに張替える

  座面によってはスポンジからペーパーコードへ張替えることができます。
  アレックスにぜひご相談ください。

 

5 がたつき・ぐらつき

  長年使用することによって出てくる椅子のがたつき。症状は様々ですが、専用接着剤やビス止めによりしっかりと固定、さらに施工箇所を補修し、修理跡が分からないよう仕上げます。

 

6 ペットによるかみ跡・ひっかきキズ

  欠損部分を成形し、塗装をすることで傷んだ部分をきれいに補修することが可能です。
  調色塗装により無傷の部分となじませることもできますし、全体を剥離・再塗装することも可能です。
   お客さまのご希望にお応えいたします。

 

7 色を変える

  色を変えることによって、また違った雰囲気にすることができます。
  古い塗膜を丁寧に剥離した後下処理を行い、継ぎ目や裏側など見えない部分も丁寧にご希望の色に塗装致します。
  お部屋の建具、柱、梁や長押などの色と合わせることも可能です。

  お好みによりアンティーク塗装もお受けいたします。
  元の塗装の上に別色で上塗りして乾燥させた後、部分的に上塗り塗料を剥離し下の塗料を露出させることでアンティークな雰囲気に仕上げることができます。

 

8 サイズを変える

  テーブルの買い替えやライフスタイルの変化、体調の変化によっても椅子の高さを変える必要が出てくるかもしれません。そんな時に新しいものを購入するのもよいですが、使い慣れた椅子をリフォームしてみてはいかがでしょうか。

アレックスでは、脚のカットやスポンジの調整によって、椅子の高さを調節することができます。
できる限り意匠を残し、家具を傷めない施工を心掛けておりますので、愛着のある椅子の雰囲気を変えることなくお使いいただけます。