塗装と仕上げについて(テーブル)

1 導管(木目)

   アレックスでは木材の導管(木目)をどこまで埋めるかの違いで3種類の仕上げ方法があります。

   A.オープン  :塗膜剥離後、下地調整し、塗装を1回吹いた状態です。
             大きい木目とその間にある細かい木目の凸凹がわかります。
             ナチュラルな雰囲気に仕上がります。

   B.セミオープン:通常はこの仕上げになります。
           導管が少し出る仕上がりで、細かい木目がほぼ埋まっている状態です。

   C.クローズド :導管をすべて埋める仕上げです。下地調整に手間をかけ、木目を埋めていきます。
           導管の凹凸が無い高級感のある仕上がりになります。

   強度に変わりはありません。
   お客様のお好みにより仕上がりをお選びいただけます。
   大きさ、価格、状態などにより価格に差がありますので、まずはご相談ください。

 

2 塗料

   アレックスではウレタン塗装、UV塗装、ラッカー塗装、エナメル塗装、金属塗装、皮革塗装を行っております。
   通常、テーブル天板塗装にはウレタン塗装、UV塗装、ラッカー塗装を用います。
   中でも耐久性・耐熱性、耐水性に優れたウレタン塗装を推奨しておりますが、お客様のご要望に合わせて施工いたします。

 

○テーブルに主に用いられる各塗料の性能比較

塗料の種類 耐久性 耐水性 耐熱性 耐候性 硬度
ウレタン (2液型ポリウレタン樹脂塗料)
UV (紫外線硬化型塗料)
ラッカー (ニトロセルロースラッカー) × ×
オイルフィニッシュ × × × ×

 

 

 

 

 

 

   ○テーブルに主に用いられる各塗料の特徴
    ・ウレタン塗料    :薄塗りから厚塗りと幅広い仕上げが可能です
    ・UV塗装      :ウレタンよりやや冷たく固い質感となります。
    ・ラッカー塗装    :素地感のある薄塗向きの仕上がりです。
    ・オイルフィニッシュ :木本来の質感や経年変化が楽しめます。塗膜は無く傷がつきやすいです。
                定期的なオイルによるメンテナンスが必要です。

   ○エナメル塗装
    アレックスではエナメル塗装も行っております。
    エナメル塗装とは木材の色が透けない、単色塗りつぶし塗装のことを指します。
    不透明な塗料によって、塗りつぶすように塗装します。
    磨き上げることによって、ピアノのような鏡面仕上げにすることも可能です。

 

3 仕上げ

   お客様のご要望により、お好みの仕上がりにすることができます。

   ○オイルフィニッシュ
    木本来の質感や経年変化が楽しめます。塗膜はあまり無く傷はつきやすいです。
    定期的なオイルによるメンテナンスが必要です。

   ○クリア塗装
    「つや有り」と「つや消し」の2種類があります。
    お好みによって仕上がりをお選びいただけます。

   ○鏡面仕上げ
    文字通り鏡のようにピカピカに仕上げる方法です。

   ○アンティーク仕上げ
    アレックスではお客様のお好みによりアンティーク塗装を行っております。
    元々のアンティーク塗装を生かすことも以下の技法を用いてエイジング塗装をすることも可能です。
    A.ハイライティング(拭取りぼかし)
     長年の拭き掃除による摩擦を表現する技法
    B.グレージング
     色に深みを持たせる技法
     A.B.は同時に行うことが多い。
    C.スパッタリング
     インクやコーヒーのシミなどを表現する技法

 

4 注意点

   アレックスでは経験と高い技術力を生かしてお客様のご要望にできうる限りお応えしておりますが、以下のような場合、ご注意とご理解をいただいた上で作業を行っております。

   ○しみ(黒じみ) :完全には消えず、若干跡が残ってしまう場合があります。

   ○大きい傷、深い傷:傷跡が若干跡が残ってしまう場合があります。

   ○木目がキラキラしている場合

            :光の方向により木目が光って見える天板は、補修材を埋めた部分には光が当たらないため補修箇所が黒く見えたり白く見えたりする場合があります。

 

   アレックスならお客様のご要望にきめ細かく対応することができます。
   ぜひ一度、ご相談ください。