エコカラット補修(リペア)

すぐれた調湿機能や脱臭機能、有害物質の低減などの性能と高いインテリア性に定評のあるエコカラット。
陶器のような“焼き物”のため何らかの衝撃で割れることがあり、汚れの種類によっては除去しにくいことがある、一度取り付けると取り外しにくいといった性質もあります。
そんなエコカラットの中でも特に補修跡が目立つ可能性がある白一色で凹凸のあるデザインのものを補修いたしました。
まず、欠けた壁材の破片を接着します。残っている部分を活かすことはより自然な仕上がりのためでもあり、補修時間を低減し費用を抑えることにもつながります。(欠片が残っている場合は捨てずにとっておいてくださいね。)
次に壁材が散逸した部分の補修です。壁材の後ろ側に木材で土台を作り、その上にパテで壁材の凹凸を再現していきます。パテもそのまま充填するのではなく、より仕上がりをよくするためこの
エコカラットに合った白になるよう調合したものを使用しました。さらにエコカラットの白にこだわって作成した塗料で着彩し、深みのある白の色調と質感を再現し仕上げました。
照明の種類や角度、見る角度によっても見え方が大きく変わってしまう可能性のある案件でした。材質によって、こちらの角度から見るときれいに補修されているものが別の角度から見ると少し黒ずんで見える、または白っぽく見えるといった現象が起こってしまうのです。

注意して見ると角度によってはわずかに白っぽく見えてしまうものの、遠目から見るとわからない仕上がりになりました。
お客さまにも「目立つと覚悟していたが、ここまできれいになると思わなかった」と大変喜んで頂けました。