浴室タイルの欠け補修(リペア)

 浴室内タイルの角が割れ、欠損しています。タイル欠けのすき間から水が入り込むと下地の損傷やかびの原因となることもありますし、ケガの恐れもあります。今回はこちらを補修しました。
 まず、下処理を行います。汚れやほこりの他、何らかの補修材等が埋めてあれば除去します。ひび割れなどがあれば接着剤を流し込んでそれ以上の損傷を食い止めます。
 次に耐水性のパテを埋めてタイルの形を復元します。このとき、タイルとパテの継ぎ目ができるだけ分からないようにすることがきれいな仕上がりのためのキモとなります。塗装し始めて艶が出ると、見えていなかった継ぎ目が見えてきてしまうことがあります。その時はパテの成型からやり直します。
 次に、塗料の定着をよくするための下塗材を塗装する範囲に塗布します。それから、試し塗りと調整を繰り返してタイルと全く同じ色の塗料をその場で調色します。今回のような白はとりわけわずかな色の違いが目立ってしまう色なので特に気を使います。最後にその塗料を吹き付け塗装し必要があればつや合わせをして完成です。
 タイルとパテの継ぎ目や色の差が全く分からず補修したとは思えないほどの完成度の作品ができあがりました。

<完成後の取り扱いについて> 補修部分が落ち着く次の日くらいまでは触らないでください。それ以降はあまり気にせずお使いになれると思いますが、強くこすったり衝撃を加えたり、カビ取り剤や洗浄力の強い洗剤のご使用は避けた方がよいでしょう。