木目調シートを基材に貼ったタイプのシステムキッチン扉の補修です。扉内側角のシートがほぼ上から下まで削れるようにはがれています。
まず、シートの汚れとのりを落とします。よじれて固くなっているシートをドライヤーやコテで温めながら平らに戻します。熱をかけすぎると溶けたり伸びすぎてしまうため加減が難しく根気のいる作業ですが、きちんとベースを整えることはきれいな仕上がりに欠かせないためおろそかにはできません。平らに戻したシートははがれが進まないよう接着します。
次にパテを充填し硬化後、やすりやサンドペーパーを使ってなめらかに削り成形します。サンドペーパーは目の粗いものから始め、最後は目の細かいもので研ぐような感じで仕上げます。
そして周りの模様に合わせて木目を描き入れていきます。最後につや合わせを施して仕上げます。
はがれや浮きがどこにあったかわからないほどの完成度となりました。