天然大理石 玄関床タイル シミ 磨き補修(リペア)

天然大理石製の高級感あふれる玄関です。うっかりレモン水をこぼしてしまわれました。すぐにふき取ったものの、腐食し黒ずんだしみになってしまいました。
天然大理石は独特の質感から人気のある建材のひとつですが、デリケートで酸にきわめて弱い性質があります。
今回は割れや欠けと違い、比較的広範囲のしみであることと天然大理石であることから、通常の補修ではなく地道に研いでいく補修になります。
グラインダーに大理石用のダイヤモンド砥石を取り付け、水を撒きながら研いでいきます。水研ぎと言われる方法です。砥石は目が粗く固いものから段階を踏んで細かく柔らかいものへ交換しながら研いでいきます。
ダイヤモンド砥石を交換するたびに撒いた水をいったん除去してきれいにしてから次の段階に移ります。そのまま作業を続けると研がれた大理石の微細な粉がかえって大理石を傷つけてしまうためです。
腐食していない部分と段差ができないよう、なおかつしみが残らないよう慎重に研いでいきます。今回は4段階のダイヤモンド砥石を使用しました。
最後はさらに手作業で磨き残しや段差がないか慎重に確認しつつ正に“磨き”をかけて仕上げます。

最後に水分を拭きあげると元のきれいな玄関が復活しました。玄関にしみを付けてしまったことにショックを受けられ気持ちが沈んでいたお客さまにも大変喜んでいただけました。心のしみもきれいになられたご様子で、私たちもたいへんうれしく思いました。