水切りは変形し、サイディングには割れ・欠損が見られます。
金属製の水切りは玄翁と呼ばれる金づちの一種で叩いたり、場合によっては効果的な位置を見極めた上でグラインダーで切れ目を入れたりカットして形を戻します。外壁との間のすき間には手が入らないため成形はかなり難しい作業になります。ある程度形を整えたら、残った凸凹や段差は左右のバランスやサイズが狂わないよう気を付けながらパテやボンド等できれいに整えます。屋外のため風雨に強い塗料で塗装し仕上げます。
サイディングはこれ以上破損が進まないよう接着剤で固定し、パテ等で成型します。破損していない部分の型を取って補修部分に押し付けたりルーターで削って形を整えたりしてサイディングの凸凹を再現します。屋外用塗料で調色塗装し仕上げます。
色・形だけでなく質感も再現することによって周囲と違和感のない自然な仕上がりになりました。
このように異なる種類の補修も1人の職人が行うことができますので、納期の短縮や全体のバランスを考えた仕上げを行うことが可能となっています。