黒基調の天然大理石にできてしまったすり傷です。キズ跡が白く目立っています。割れや欠損等は見られなかったため、磨き作業を行います。
天然大理石は人工大理石に比べて固いため、磨くのは難しい作業になります。特に色が濃いものはキズだけでなく磨き跡も目立ちやすいため細心の注意が必要です。
初めに目の粗いものから細かいものに変えながら大理石表面が滑らかになるようやすりをかけていきます。
次に水磨きと呼ばれる作業を行います。通常、やすりかけはドライ状態で行いますが、水で濡らしながら行う方法で、優しくやすりかけができるイメージです。
最後の仕上げ磨きでは周りの状況に合わせてつやを出します。今回は全くの鏡面仕上げではなく少しマットな仕上がりだったため、それに合わせて仕上げました。
白く目立っていたすり傷は消え、補修跡も周囲に馴染んだ自然な仕上がりになり、新築当時の高級感ある素材が生きた玄関がよみがえりました。