陶製オブジェのリペア

陶製のオブジェを修復いたしました。

陶製オブジェを修復いたしました。
完全に首が折れてしまい、割れ口同士を当ててみても塗装部分が剝落し、隙間もかなり大きいものでした。

一度折れたものは少しの負荷でも再び折れやすくなっているため、オブジェの内側に補強を施して折れにくくしてあります。そして補修材を充填・研磨して隙間を埋めます。次に彩色・艶合わせをしますが、胴体のつやつやした黄色の部分と首のざらざらした質感のグレーの部分とで塗料、塗装方法を使い分け、試行錯誤しつつ色・質感を合わせていき、つなぎ目が全く分からないよう仕上げています。

かわいそうなことになってしまった胸像が再び生き返りました。首のつなぎ目アップの写真でアレックスの技術をどうぞお確かめください。